仄聞社ジャーナル

Inklings Inc.

『アニメクリティーク』Vol.6sに掲載いただきました

『アニメクリティーク Vol.6s』に「線と表情の魔法――『魔法少女まどか☆マギカ』試論」を掲載いただきました。

 掲載誌の紹介:

 販売ページ:

 

内容紹介:

 

目次:

1. 「叛逆」の物語

1.1. 知識配分の非対称性

1.2. カテゴリーの「変容」

2. 線と表情の魔法

2.1. マンガ表現における顔/表情

2.2. 顔と場面の相互構成

2.3. 線の意味作用

3. おわりに

 

主な参考文献:

エスノメソドロジー―社会学的思考の解体

エスノメソドロジー―社会学的思考の解体

 
  •  ハーヴェイ・サックス、1987年「ホットロッダー――革命的カテゴリー」
漫画原論 (ちくま学芸文庫)

漫画原論 (ちくま学芸文庫)

 
線が顔になるとき―バンドデシネとグラフィックアート

線が顔になるとき―バンドデシネとグラフィックアート

 

 

主なご感想:

つづきに筆者の雑感など。

 雑感:

まどマギ論ということで過去作の批評ですが、前々から漠然と構想はあったので、今回文章化の機会をいただけてよかったです。すこしでも特集に貢献できていればうれしいです。

執筆過程ですが、まずはまどマギ本編を中断しながらメモを取りつつ一通り視聴して、2.2節「線の意味作用」の元になるリストを制作しました*1 そのうえで、その部分を中心に他の部分を書き足しました。全体の筋書きや10話と12話のシーンを特筆することもリスト制作の後に決めました。解釈が先にあるのではなく、場面の記述が先になってます。

そうした執筆過程もあり、あまり統一的な作品解釈は提示できませんでした。とくに1節の「叛逆」の物語と、2節の線/表情の分析が、そこまで統合されているわけではないです。しかしながら、DIESKE氏のコメントを読んで、作品の制作過程の分業を踏まえるならば、物語と具体的表現の双方の傾向をまとめるにとどめたのは、むしろ正解だったようにも思えました*2

 とはいえ、最初のバージョンだともっと2パートがつながっていませんでした。編集のnagさんや、コメンテーターのtacker10さんの示唆を踏まえて、いまのような形にすることができました。また、アニクリさん名物の誌上でのやりとりにも参加できてよかったです。あらためて、ありがとうございました。

 

 

 

 

*1:2.2節を実際に執筆する際には、リストした箇所を再度繰り返し視聴しながら記述しました

*2:私が「場面」として論じたものが、実務上はまず「絵コンテ」として具体化されるというのも大変示唆的です